ストレス障害

ストレス関連障害の特徴

特徴1からだの臓器に異常が見当たらない

「心臓がドキドキする、死にそうで不安でしかたがない」と体の不調を感じ、病院での心電図や詳しい検査では体には全く異常がないと診断されることがあります。
本人は体の不調を強く感じていますので、絶対に体が悪いと思い込むのも無理はありませんが身体に異常がないといっても、脳の中で、何らかの問題がありそうということが最近わかってきました。
心理的な病気だという理解から、脳の特定の部位の働きと関係しているかもしれないという理解へ進みつつありますので、体の調子が優れないのに、病院での検査をしても異常が見つからず、体調不良が長く続いている方は、一度、心療内科での診察をお勧めいたします。

特徴2身体面、精神面での自覚症状が強い

身体面での自覚が強いので、症状に応じて様々な診療科を受診する傾向があります。
例えば、めまいを感じて耳鼻咽喉科に行ったり、吐き気があり、消化器科へ検査に行ったり、頭痛が酷く脳神外科等を受診される方や、また不安な気持ちが強く、耐えきれないという精神面でも自覚を持つので、自分は精神病ではないかといった不安になる方も多くいらっしゃいます。

特徴3心理的な

環境の変化に敏感な人が、親しい身内の重病や死亡に際して、自分も同じ病気になるのではといった不安から、似たような症状を強く自覚してしまうといったようなことです。
何もないのに病気が悪くなったというようなことはありません。

ストレス関連障害のなかで最も重要な症状は「不安」です。
不安は、人が困難な状況や先行き不明な状況におちいったときに体験する、ごく一般的な精神状態の変化です。不安は必ずしも有害なものではありません。
しかし、不安が強すぎると、今まで出来たことが出来なくなり、自信がなくなったり、いろいろな心の病気などにかかりやすい状態になります。

強い不安をお持ちの方や、検査をしても不調を感じるようでしたら、心療内科でご相談される事をお勧めいたします。